アトリエカルトナージュ・サティフィカコースのレッスンで作られた課題作品の完成画像を生徒様にお送り頂きました。
今回の課題は「書見台」です。紙とスキバルの課題で組み立てると本や書類を立てかけて見ることが出来、畳むとフラットになるデザインです。
毎回丁寧に素材探しをされて様々なテイストの素材を使われていらっしゃるので私もとても勉強になります。
今回もとても新鮮な素材で書見台を作られました。
使われた柄紙は2種類。まず表側は伊ロッシ社のレタープレス(活版印刷)紙。大量生産の印刷技術にはない温かみがあります。
この柄紙には様々なデザインの鍵が青色と赤色で印刷されています。紙自体もうっすらと凹凸がありとても味わいがありますね。
内側にはもうひとつの柄紙が使われています。
こちらも同じくロッシ社のレタープレス紙です。
ゴールド箔が用いられた蜂柄の模様です。
ゴールドがお好きなO様らしいチョイスですね。
そして今回使われたスキバルは表の柄紙の赤色に合わせて「玉虫織目」の赤色を選ばれました。
画像ではわかりづらいのですが、「玉虫」という名前の通り光の加減によって光沢の表情が変わる細かい織目模様のとても美しいスキバルです。
赤色の色調も派手過ぎずとても落ち着いています。
作品自体の仕上がりは細部まで申し分がないです。紙、スキバルの貼り方や角処理などは完璧にマスターされているので安心して拝見できます。
これもご本人がこれまで真摯にカルトナージュに取り組んで来られた成果だと思います。
いつも作品にぴったりの背景で素敵に撮影して頂き有難うございます。
次回の作品もとても楽しみにしております。
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