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作品のできるまで 追記


ボーダレス展を無事終えて作品を家に持ち帰りましたがふと目に入ったものが・・「そうだ。ブログに書き忘れていた・・」


あんなに苦労したというのに早、すっかり忘れていたことがありました。

それは、キャビネットのトレイ仕立ての天板の作り直し!!


この画像だけをご覧になってもわかりませんね・・。


比較の画像を。

下の短い方が「作り直し」をして作品展に出品したもの。

上の長い方は最初に作ったものです。撮影した角度や縦横の長さの比率から、奥行きの巾が違って見えますが同サイズです。



作り直しをした経緯は・・。

一旦作り終えてよくよく完成作品を眺めていると感じたこと。「天板がやや長い」!

キャビネットの巾からするとあと少し短い方がバランスがいいと感じました。

生地を貼る前の段階ではあまり感じなかったのですが、厚みに山吹色の生地を貼って強調されたためか、長さが気になりました。

前の記事でも書きましたが、この天板では相当苦労していますので、今更作り直すエネルギーは正直なかったのです。

しかし数日じっと眺めているとやはり我慢ができなくなって作業に取り掛かりました。

短いものも作ってみて成功しなかったり、やはり長い方が良いと思ったらこのままで行けば良い、という居直りの気持ちで気持ちを切り替えました。


面倒だとか、上手くいくだろうか、とかいう「邪念」は一切切り捨てて、気持ちをフラットにして只々淡々と作業を進めていきました。

魔の「ビゾーカット」のところでは、またもやかなりの時間を費やしましたが、何とか切り抜けて漸く短いバージョンが完成!

じっくり比べた結果、短いほうを採用しました。

少しの違いですが、やはり短いほうがバランスが良いと感じました。





こんなに苦労したのにすっかり忘れるなんて自分でも驚きですが今回はいろいろあり過ぎたからかも知れません・・。


でも、カルトナージュの作品を作られる方の苦労はみな同じだと思います。

実際製作に取り掛かると予想外のことに多く突き当たり、皆さんもそれを乗り越えて作品を完成されているのだと思います。

でもその苦労の一つ一つが血となり肉となり経験として蓄積されるのも確かですし、それが新しい作品を作る原動力のひとつにもなります。


この長い方の天板で別な作品を作ろうかな、とも考えています。

また作品ができましたらご紹介させて頂きます。



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