お箏の古い爪ケースをリメイクしました。
もともと邦楽が好きだったのですが、最近日本の楽器の調べの素晴らしさを再認識しまた邦楽を聴き始めました。そして昔お稽古していたお箏もまた弾きたくなりいろいろお道具を 出しているうちにお箏を習い始めた頃の古い古い爪ケースを発見。
子供の頃のものなので当然生地は綻んで内側は変色してしまっています。
捨てるのも忍びないので、せっかくカルトナージュをやっているのですから生地を張り替えてみようと思い立ちました。
生地を剥がすと、何と本体は金属で出来ていました。・・錆も出ています。
本体と蓋はバネ式の蝶番で繋がっていたのですが、生地が貼られた後から取り付けられていたので蝶番もペンチで外さざるを得ず、結局蝶番は使えなくなりました・・。
この時点で心は折れそうに。こんなに劣化しているしもう諦めても、という気持ちにもなりましたが気を取り直してリメイクを始めることにしました。
バネ式の蝶番でしっかりと蓋が固定されていたので、さて困りました。
このまま生地を貼っただけでは蓋がグラグラしてしまいます。
カルトナージュの方法で、布の蝶番で本体と蓋を繋げて本体内側につめかけをセットすることにしました。
そして出来上がったのがこちらです。
和風の生地は使わずに黒い麻生地にシルバーの糸で和柄のミシン刺繍をしたものを使ってみました。
ちょっと地味過ぎたかしら・・。
流水に桜の趣深いデザインの図柄です。
糸を単色使いにしてシンプルかつモダンな雰囲気になりました。
シルバーの細いブレードも貼ってアクセントに。
内側はこのようになっています。
内側はシルバーのラメ入りの生地にシルバーの糸で桜の花と花びらをミシン刺繍したものを使いました。内底は綿を入れています。
爪を入れたところです。
爪を入れると刺繍は隠れてしまうのですけれど・・。
つめかけを付けたので蓋を閉めても安定します。
お箏の爪ケースもいろいろなタイプがありこのような被せ蓋タイプのものもあります。
これからいろいろなタイプのものを作ってみようと思います♪
何十年もお箏を弾かずにいたので、出してみると結構メンテナンスが必要でした。
今絃の張り替えとプチ修理に出しています。
戻ってきたら練習を始めます!
カルトナージュ目線で見ると、爪ケース以外でもお箏まわりのものでカルトナージュで作れるものが結構ありそうなのでお箏グッズ作りにもこれからチャレンジしていこうと思っています。
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