私がカルトナージュと出会ってから13年になります。
今日までカルトナージュを続けることができたのも、素晴らしい講師の先生との出会いがあったからだと思っています。
ご指導を頂いた日々を改めて振り返ると自分が普段思っている以上にそれぞれの先生から受けた影響の大きさに気が付きます。
これまでご指導を頂いた先生の思い出や懐かしい作品についてブログで振り返ってみたいと思います。(記事の投稿は断続的になります)
私がカルトナージュを習い始めた当時は今ほどカルトナージュが世間に知られていない頃でした。
知り合いの方が持っていたジュイ柄の生地で出来たバインダーがあまりにも素敵で、しかもそれが手作りだと分かり初めてカルトナージュという工芸があることを知りました。
それからカルトナージュ教室について調べ始め、横浜の元町で毎月レッスンをされている先生がいらっしゃることを知り早速レッスンの申し込みをしました。
その先生がACODECOのF先生でした。先生のアトリエは東京でしたが、月に一度横浜でレッスンをしていらしたのです。
F先生はとにかくセンスが抜群でいつも素敵な生地や装飾をお持ちになっていたのを憶えています。
定期コースの基本の作品のほかにも先生オリジナルの素敵な作品も沢山教えて頂きました。
今では多くの方が作っているトレイスタンドやランプシェード、ハンガーなどカルトナージュの枠を超えてインテリア系の作品もお得意の先生でした。
時には手縫いのスリッパまで!
手作りがこんなに楽しいなんて。月1回のレッスンがいつも待ち遠しかったです。
こちらの作品も今も大切にしている「アリス兎とリバティ兎のソーイングブック」と、名前もお洒落なブック型のソーイングケースです。可愛いです♥
キットになっていて生地や装飾も全てF先生のセレクトです。
糸切鋏、ニッパー、糸などが収納でき、中央は綿が入っていて針山になっているんです。
とにかく使われる生地や装飾がいつも本当に素敵で見るたびに心躍りました。
こちらもとてもとても懐かしい作品です。「オーバル型バスケット」。
使い込んでちょっと古びてしまっているので失礼!
生地もF先生のお手持ちのもので確かスペイン製のジュイ柄の生地です。
今では入手できないものだと思います。
中に合わせたストライプの生地も洗練されています。
レースを蝶番に使っているのも素敵ですし、くるみボタンで蓋を留めるのもお洒落。革ベルトを割ピンで取り付けるのも初めてでした。
側面に綿を貼って生地にはギャザーを寄せています。ふっくらとしたラインがやはり素敵ですね。
蓋裏にもギャザーを寄せたポケットが付いています。
使う素材によりどんなに作品が素敵になるかをF先生から学びました。
今でもとても愛着のある作品です。
同じ生地を使ったACODECOオリジナルの素敵なお道具箱もあったのですが、お気に入りで長い間使い続けて使い倒してしまいました!
こちらは今も愛用中の「ACODECOオリジナルバスケット」です。
シンプルで無駄のないデザインでしかもとても使いやすいのです。
取っ手が外底付けなのでとても安定感があり丈夫です。
現在クリップを入れてアトリエで活躍中です♪
こちらはシンプルなブック型の箱ですが、生地にとても愛着があります。
アンティークの生地でやはり先生にお譲りいただいたものです。
ずっと使い続けているのでちょっと色がくすんでいますが・・。
内側は無地のアンティークの白いナプキンを使っているのですが、アンティーク独特の生地の柔らかさと温かみを知ったのも先生のレッスンです。
私はアンティークの布が好きでよく使いますが、きっとF先生の影響ですね。
鏡の作品もACODECOで初めて作りました。
この生地は本当に素敵な生地で先生のお手持ちだったものです。
このミラーとお揃いの生地で作られた下のお茶箱のスツールはインテリア茶箱クラブのインストラクターでもいらっしゃるF先生が作られたものを購入させて頂きました。
共布を貼った鋲を座面に留めているのも素敵。
私のくるみボタン好きも多分先生の影響ですね。
お茶箱にタックを入れたスカートを穿かせていたり、先生の作品はお茶箱も本当に素敵なんです。
素敵な素材で手作りする楽しさを教えて下さったF先生のレッスンに通った日々は今でも私の大切な思い出であるとともに、私にとってカルトナージュの原点です。
私がカルトナージュのほかにもインテリア系の作品作りが好きなことをなど、今の私の作品作りの方向性に大きな影響を与えているのはF先生だと思っています。
あの楽しかった日々がなければずっとカルトナージュを続けていることもなかったかも知れません。
そう思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。
カルトナージュ初心者で右も左もわからなかった私ですが、初級、中級、上級の課題を終え時には楽しい寄り道の作品を作りながらいつの間にか4年の月日が経っていました。
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