カルトナージュを長くやっていると生地の好みにも変化があります。
カルトナージュを始めたころは自分のスタイルも確立していないので
あれもいい、これもいいといろいろな生地を購入しては使っていました。
そのうちにだんだん自分の好みが決まって来て自分の好きなテイストの生地を
選べるようになりました。
それでも購入しても殆ど使わない生地も多くあって自分の気持ちとぴたりと重なる生地に
出会うことはそれほど多くありません。
そんな中でも出会いに感謝したくなる生地もいくつかありました。
これはSTOFの「コゼット」、廃番の生地です。
チャコールグレー地にフューシャピンクがメインカラーの中厚の麻生地で美しいトワルドジュイの柄が描かれています。
この生地の柄はどこを取っても素敵で、色彩が美しいのでメインの柄以外の部分を使っても絵になります。
私は男女の柄の下のバラの柄も好きで単独でよく使っています。
ただ、この生地は地が濃いグレーなので単独で使うと意外と地味な印象になります。
私はいつもフューシャピンクの無地の生地と合わせています。
この組み合わせは最強で柄の美しさが際立ちます。
この生地で作品はたくさん作りましたがそのうちのひとつです。
裏側は人物の柄を持ってきています。
こちらは同じ「コゼット」の色違いの生地です。
白地に紫、ブルー、ベージュで柄が描かれています。
グレーとピンクの生地ほど華やかさはないのですが、この紫色がコバルトブルーのような何とも言えないいいお色で素敵です。
この生地も単独よりも無地の生地と合わせた方がより柄の美しさが引き立つ気がします。
私は時間をかけてこの生地に合う色を探しこの無地の生地を見つけました。
青みの強い紫で菫色に近いお色です。
この組み合わせで作った作品です。
がらりと雰囲気が変わってこちらはまだ一度も使っていないヴィンテージの生地です。
イタリアのフォルナセッティの生地で現在は日本では販売されていません。
アーチの回廊だけが描かれた個性的な柄の生地で少し肉厚な上質な綿生地にプリントされています。
クラシックなモチーフを個性的に料理した独自のテイストのフォルナセッティらしい生地です。
柄も大きいのでこの生地を生かしたデザインの作品をいつか作りたいと思って大切にしています。
ペン画かエッチングのようなタッチの絵柄でとても雰囲気があります。
私の好きなテイストです。
この生地はTIMNEY&FOWLERのヴィンテージの生地。
テキスタイルデザイナーのスー・ティムニーはフォルナセッティでも昔テキスタイルのデザインをしていたのでフォルナセッティと同じテイストです。「ヴァチカンシティ」という名前の生地。
このネオクラシックな雰囲気がたまらなく好きです。
柄のひとつひとつがどれも素敵です!
この生地で作った作品です。
既存のランプシェードの上から生地を貼りました。DIYで塗り替えたランプスタンドとの相性もぴったりです。
こちらはmftaのやはり廃番の少し厚手の綿生地です。
グレーと白で描かれたアールヌーヴォー調の柄が何とも素敵です。ところどころに
使った差し色のゴールドも効いています。
シンプルにこの柄の連続模様なのでわりと無駄なく使える生地です。
グリーン系の生地も同柄であるのですが、私はこちらが好きです。
この生地を使った作品です。
白い無地と合わせるととても美しいです。
差し色のゴールドに合わせて取っ手もゴールドにしました。
この生地はスウェーデン製のやや厚手の綿生地で白と黒の太いストライプの間に
細いシルバーのラインが入っていてとても素敵な生地です。
市松のようにラインが段ごとにずれているのでいろいろな柄の使い方ができます。
黒と白のストライプは良くありますが、シルバーが入っているところがとても好きです。
この生地を使った作品はこちらです。
コードレススピーカーとお揃いのウォークマンの携帯ケースです。
ベルトにシルバーのラインの生地を使ってシルバーの糸で文字をミシン刺繍しています。
最後に最近のお気に入りのラメ入りの生地です。
向って左がシルバー地、右が白地です。
ギラギラしたラメでなく上品な輝きでとても素敵な生地です。
この生地はミシン刺繍して使うことが多いです。
シルバーのラメに合わせてシルバーの糸で刺繍するとシンプルですがとても美しくなり
この組み合わせが大好きです。
雪の結晶のミシン刺繍をして。ラメの生地が雰囲気にぴったりでとても引き立っています。
少しの種類だけのご紹介でしたが、大好きな生地は手に取るだけでワクワクしてどんな作品を作ろうかとイメージが膨らみます♥
「よくぞ出会えた!」という生地にこれからも出会えることが出来ますように!
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